この記事では、自分でできる雨樋対策から、ベランダや屋根裏への侵入を防ぐ方法、さらに業者に依頼すべきケースまで、まとめて分かりやすくご紹介します。
そのまま放っておくと、フン尿による悪臭・家屋の劣化・感染症のリスクなど、思わぬトラブルを引き起こすことも。
今すぐ実践できる対策がたくさんありますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ハクビシンの雨樋侵入を防ぐ基本的な対策方法5選
この記事では、ハクビシンの雨樋侵入を防ぐために知っておきたい基本的な考え方と、具体的な対策ポイントをわかりやすく解説していきます。
まずは基本となる対策方法を押さえ、被害を未然に防ぐための第一歩を踏み出しましょう。
対策①:雨樋周辺の足場になる物を撤去する
ハクビシンは地面から直接雨樋に飛びつくことは少なく、周囲の足場を利用して侵入します。
そのため、雨樋の近くに置かれた物を見直すことも基本的な対策の一つです。
例えば、物置、脚立、植木鉢、エアコンの室外機などは格好の足場になります。
これらが雨樋の近くにあると、簡単に登れるルートを与えてしまいます。
不要な物は撤去し、移動できる物は雨樋から距離を取って配置しましょう。
どうしても動かせない設備については、登れないようカバーを付けるなどの工夫が必要です。
足場対策は見落とされがちですが、侵入経路を断つうえで非常に効果的です。
まずは家の周囲を一周し、登れそうな場所がないか確認することから始めましょう。
対策②:金属トゲやブラシで登りにくくする
登る行為そのものを防ぐならトゲやブラシ系の対策が有効です。
理由は、ハクビシンは手足が器用で雨樋を器用に登りますが、トゲやブラシの感触を嫌う性質があるからです。
ホームセンターで売られている、防獣トゲや鳥よけブラシを雨樋に取り付けましょう。
登る際の支点になる部分(縦樋やベランダの手すり部分)に設置するのが効果的です。
プラスチック製のものよりも金属製の方が耐久性が高く、長期的に使えます。
一度取り付ければ、日常の手入れもほとんど不要ですよ。
対策③:超音波装置や忌避スプレーを使う
短期間で追い出すには超音波と忌避剤の併用が有効です。
ハクビシンは警戒心が強く、見知らぬ音やにおいを嫌います。
超音波装置は、人には聞こえない高周波音を発して、ハクビシンを不快にさせます。
また、忌避スプレーにはハーブ系や刺激臭のある成分が含まれており、通り道に噴射することで近寄りにくくします。
例えば、木酢液や唐辛子エキス入りの忌避剤なども効果的です。
設置場所は、雨樋の根本や屋根裏への入口部分。
一度で効果が切れることもあるため、定期的に使用することが大切です。
音とにおいのダブル効果で、侵入防止の即効性が期待できます。
対策④:樹木の剪定で侵入ルートを断つ
庭木の枝が屋根やベランダに届かないようにすることが、ハクビシン対策の基本です。
理由は、ハクビシンが電線や枝を伝って屋根へ登るからです。
特に隣家や公園の木が近い場合、知らないうちにルートができてしまうことがあります。
枝が屋根や雨樋にかかっている場合は、2~3メートルほど離すように剪定しましょう。
また、庭の果樹(柿やビワなど)は実が落ちるとエサになります。
こまめに収穫または処分することも大切です。
結果として、登るルートを物理的に断つことができ、他の対策の効果も高まります。
対策⑤:防鳥ネットでベランダ全体をガードする
ネットで通り道を塞ぐのも有効な方法です。
ハクビシンは力が強く、柔らかい素材なら簡単に突破してしまいます。
単なる布や薄いビニールでは効果がありません。
具体的には、防鳥ネットや金属製のメッシュネットを、雨樋や屋根裏への通路部分にしっかり固定します。
針金や結束バンドで隙間なく設置するのがポイントです。
ネットの目の大きさは2cm以下を選びましょう。
これによって、物理的にハクビシンが通ることができなくなります。
侵入経路を塞ぐことで、屋根裏に住みつかれるリスクを大幅に減らせますよ。
駆除業者に依頼するべきケース
ここでは、自分でできる対策をしても被害が続く場合に、専門業者に頼むべき理由とその判断基準を詳しく解説します。
ケース①:屋根裏に住みついている気配がある
結論から言うと、天井裏に棲みつかれてしまっている場合は、個人での対応はやめた方が安全です。
理由は、ハクビシンが子育て中だったり、複数で棲みついているケースでは、非常に攻撃的になることがあるからです。
物音で威嚇したり、運悪く遭遇してしまうと、飛びかかってきたり噛まれる危険性もあります。
さらに問題なのが、屋根裏にフンや尿が溜まり、強烈なにおいや菌による健康被害のリスクがあること。
また、屋根裏に残された断熱材や木材がボロボロになっている場合、それを片づけるのも素人では困難。
プロであれば、防護服を着用し、専用の清掃器具と消毒剤を使って徹底的な清掃と再発防止を行ってくれます。
屋根裏に住みついていると感じたら、無理に追い出そうとせず、まずは専門業者に相談することを強くおすすめします。
ケース②:侵入経路がわからない・何度も再侵入されている
もしも、どこから入っているのか全然わからないと感じていたり、前に追い出したのにまた戻ってきたということがあるなら、それは業者に任せるべきタイミングです。
ハクビシンは非常に賢くて執着心も強い動物。
一度気に入った場所には、しつこく戻ってこようとする習性があります。
自分でネットやトゲを設置しても、別の経路を見つけて侵入してくることも珍しくありません。
また、プロであれば目視では分からない侵入口を建築の知識を活かして発見してくれることもあります。
再発が続くとストレスにもなりますし、家の損傷が進んで費用も余計にかさむので、早めの判断が重要です。
ケース③:フンや尿の処理、においの問題がひどい
ハクビシンの被害は侵入だけでは終わりません。
実際に屋根裏やベランダに住みつかれてしまうと、フンや尿によるにおい・カビ・害虫の発生が深刻になります。
消臭スプレーでは太刀打ちできず、天井にシミができる、水漏れの原因になるという二次被害も出てきます。
プロの業者であれば、これらのフンや尿の除去に加えて、消毒・消臭・害虫予防まで対応してくれます。
場合によっては断熱材の交換や天井材の修復が必要になることもあるため、自力での対処は限界があります。
健康リスクを避けるためにも、衛生面での被害が大きくなってきたら業者への相談をおすすめします。
ケース④:子育て中や大型の個体がいる
もしも屋根裏やベランダで小さな鳴き声が聞こえる、あるいは、大きくて動きの激しい個体を見かけたという場合は、特に注意が必要です。
ハクビシンの繁殖期は春〜初夏。
この時期に住みついている個体は、屋根裏で子どもを産んでいる可能性が高いです。
子連れの母親は非常に攻撃的になるため、不用意に近づいたり追い出そうとするのは危険行為です。
また、子どもだけ残して追い出してしまうと、中で餓死してしまい、結果的に強烈な腐敗臭と衛生被害を引き起こすこともあります。
こうしたケースでは、動物福祉にも配慮して適切なタイミングと方法で安全に対処してくれる業者に依頼すべきです。
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ハクビシンの雨樋対策とベランダなど侵入対策の方法まとめ
ハクビシンの雨樋対策は、侵入経路の遮断・住みつかせない環境づくり・再発防止の習慣の3つが基本になります。
雨樋を登って屋根裏やベランダに入り込むハクビシンは、においやフンによる被害だけでなく、家屋の劣化や感染症の原因にもなりかねません。
ネットやトゲ、超音波などを使った物理的な対策に加え、樹木の剪定や清掃といった日々のメンテナンスがとても重要です。
ただし、すでに屋根裏に住みつかれていたり、被害が深刻化している場合は、早めに駆除業者へ相談するのが安全で確実な方法です。
家を守るためにも、ハクビシンの被害を「まだ大丈夫」と放置せず、できることから早めの対策を始めてみてくださいね。
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